福山市の泌尿器科・性病科・整形外科・リハビリテーション科のクリニックです。

尿失禁の治療

■尿失禁とは?

尿失禁(尿もれ)とは、自分の意思とは無関係に尿が漏れてしまう状態のことです。
実はこの症状は、女性の若い人(20代~30代)から中高年(40代以上)を中心に幅広い年齢層で悩まれています。また、健康成人女性の30%、すなわち熟年女性の3、4人に1人は尿失禁を経験されているとの報告もあります。尿失禁は、決して高齢者だけのものでないことがこの結果からわかります。

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この症状に関し、恥ずかしさのため誰にも言えないなど悩んでいる人も多いようです。
尿失禁の場面はいろいろです。
・くしゃみをしたら、尿が漏れてしまった。
・咳をしたら、尿が漏れてしまった。
・スポーツ中に尿が漏れてしまいそうになる。
・仕事中に尿が漏れてしまった。
・ずっとパッドを使い我慢してきたけど、なんとかならないの。
このようなことが続くと外出を控えるなど日常生活に影響がでてきます。

現在では治療もいろいろあり、ほとんどの尿失禁は治すことが可能となりました。また、病院を受診する女性が増えています。 一人で悩まず、受診をお薦めします。


■女性の尿失禁

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女性の尿失禁で一番多い「腹圧性尿失禁」の原因として、「骨盤底筋群」が男性と比較すると弱いことが挙げられます。
骨盤底筋群は、子宮、尿道、膀胱などの臓器を支えています。
このもともと男性より弱い筋肉部が女性は出産などにより負担がかかり弱くなってしまいます。
これにより尿漏れを防ぐべき機能がうまく働かないことが挙げられます。

■尿失禁には

1.溢流性(奇異性)尿失禁

残尿が増加し膀胱に尿が充満し、尿があふれる状態で、糖尿病、子宮・直腸癌の手術後や前立腺肥大症の方に多く見られます。

◆女性の場合
骨盤底の筋肉、靭帯がゆるみ直腸瘤、膀胱瘤などにより、膀胱内に尿が残るようになるため、溢流性尿失禁になります。
また、骨盤内の手術後に尿失禁が起こることもあります。

◆男性の場合
多いケースは前立腺肥大症の方に多く見られます。
尿道の周りに前立腺があります。年齢を重ねると前立腺の肥大により尿が出にくくなります。
この前立腺肥大症により、膀胱に常に尿が残り発症します。

2.反射性尿失禁
脊髄損傷などの方に見られる突然の尿失禁で、尿意を感じたらもう尿が出ている状態です。

3.切迫性尿失禁
強い尿意を抑えきれずトイレに行くまでに尿が漏れる状態で、急性膀胱炎、脳卒中の時などに見られます。

尿意切迫感や頻尿に悩む方は全国で数多くみられ、日々の生活に支障をきたします。
切迫性尿失禁は、脳からの指令より前に勝手に膀胱が収縮し、尿道を広げ尿が出てしまう状態です。

また女性の場合、更年期の女性ホルモン不足により突発的に膀胱が収縮し尿が漏れてしまうこともあります。

また、腹圧性尿失禁も同時に併発するケースもあります。

4.腹圧尿失禁
腹圧性尿失禁は、お腹にちからをいれたときに尿が漏れてしまう症状です。
たとえば、重い荷物を持ったり、運動中、咳やクシャミなどいろいろな局面があります。
また、熟年層の女性や多産婦の方によくみられます。

産後の尿失禁は一時的なもので治ることが多いのですが、年をとってから再発することが多いのでご注意ください。
また、肥満や便秘も腹圧性尿失禁に関係します。

■尿失禁の治療

治療法には骨盤底筋体操といって、肛門と一緒に膣、ペニスを締めたり緩めたりして、尿道の出口の 筋肉である骨盤底筋群を鍛える方法です。難しい運動ではありませんから、気軽に行うとが長続きのコツです。
また、他の治療法として薬による治療、干渉低周波による膀胱等刺激法等(特設ページを参照)があります。 お困りの方は、一度受診してください。

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